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好きな映画を自分勝手に紹介します。 コメント欄でネタバレをする事があるので御注意下さい。
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監督:オキサイド・パン
出演:アンジェリカ・リー、ローレンス・チョウ、チャッチャー・ルチナーレン、キャンディ・ロー、エドムンド・チェン、他
(2001年ホンコン・タイ)


この映画の主人公は幼児の頃に失明して、大人になってから角膜移植を受けて目が見えるようになります。
でも、映画のラストにはまた失明してしまいます…。
それでもこの主人公は、再度失明してしまったことを悲しんでる様子もなく、むしろホッとしている様子。

目が見えるようになって、単に物が『見える』だけではなく、実際には見えない物まで見えてしまう…という恐怖。

よく、移植すると前の持ち主の何かが宿っている…という話が付いてまわりますが、まさにそんな話です。
更に前の持ち主は、特殊な能力を持った人だったのです。

ホラー映画なのは確かですが、怖さをメインとしていない、どちかかと言うとヒューマニズムを感じる作品です。
たまたま移植した角膜の持ち主の境遇を知り、自分とは無関係なのに巻き込まれて、またそれを果たさなければならないという使命感を持つ主人公。

なかなか見る価値がある映画だと思います。
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監督:メアリー・ランバード
出演: デイル・ミッドキフ ルイス、デニース・クロスビー、フレッド・グウィン、ブラッド・グリーンクイスト、ブレイズ・バーダール、ミコ・ヒューズ、他
(1989年アメリカ)


スティーヴン・キング原作です。
何でも原作者本人が自分でも憂鬱になる内容の為、暫く寝かせてあった作品だとか…。

『ヘットセメタリー』ってのは『ペットの墓地』です。
その地域には大型自動車が高速で走り抜ける道があって、ペットが頻繁に轢かれることからペットセメタリーが作られた、という設定です。

…で、この話の主人公はペットではなく最愛の息子が大型車に轢かれてしまいます。
とっても悲しいことです…。

ところで、もし死者を生き返らせることが出来たらどうでしょう?
実際に出来たとしたら、もちろん試したいと思うでしょうね。
しかし、生き返ったは良いけど変わり果てた者となっていたら…?

この作品では、死者を自分の都合で生き返らせ、自分の都合でまた殺すという生きる者の自分勝手な願望を見事に否定しています。
それも、激しく強く否定するのではなく、見る者に悲しみを抱かせる事による静かな否定です。

自分の命を身勝手に扱われた息子が言い残す「パパ、ずるいよ…」という言葉が重いです…。
監督:大林宣彦
出演:池上季実子、笹沢左保、鰐淵晴子、南田洋子、他
(1977年日本)


あの名監督、岡本喜八の御蔭で生まれた、と言っても過言ではない(?)大林監督のファンタジー・キッチュ・ホラー(何だよこの括り…笑)。

結局、目立ったヒット作品が出ない低迷の時期の東宝…何か打開策はないか?…って時に、岡本監督が
「我々が映画を作っても、ヒットしない。ここは、外部の人にやらせて、どれだけのものができるかを知ろうではないか」
…と、東宝陣を説得し、大林宣彦が抜擢された一品です。

大林監督がホラー撮ると、何とも漫画チックで楽しめます。
現実味を一切排除したような“映画の世界だから出来る”的なスタンス。

オカルトやホラーの世界って“起こり得る怖さ”で客を震え上がらせていましたが、この作品は“あくまでも映画です”という世界。
『首が切られて転がる→キャ~ッ!→その生首が浮き上がり、喋り始める→…えっ?→何とその生首、女の子の尻をガブリッ→何だこりゃっ!』…みたいな(笑)

しかし話のスジは、あくまでもホラー。
道は外れてませんよ、ええ。
色んな意味で楽しめる作品です。
監督:マリオ・バーヴァ
出演:ダリア・ニコロディ、ジョン・シュタイナー、デビッド・コリン・Jr、他
(1977年イタリア)


イタリアン・ホラーの巨匠、マリオ・バーヴァ監督の遺作となった作品です。
めっちゃ評判が悪いこの作品…俺は何気に好きです(笑)

“子供がオカシい”…“子供の様子が変”…って感じのシチュエーション、けっこうドキドキするんですよ。
ましてや“子供が恐い”となると、もう釘付けです。
変な子供に大人達が狂わされていく光景は、個人的に凄くホラーを感じるんですよ。

質の高いSFXや、CGなどを用いた高度な演出を期待するのは避けるべきですが(苦笑)、恐さでは上位に評価したい作品です。
監督:デビッド・リンチ
出演:ジャック・ナンス、シャーロット・スチュアート、他
(1977年アメリカ)


白黒のホラー映画って、妙に不気味なんですよね。
何気にリアル感があるってんでしょうか…粗が隠れるせいもあるのかな?
奇才デビッド・リンチが自費で5年もの歳月をかけて仕上げたという長編映画デビュー作である本作品も、そんな印象が残ります。
現実に目の前にあるホラーと、悪夢により生まれたホラーが交差し、見る者を不思議な世界に運んでくれる、世にも奇妙な映画です。

話の内容は不条理で物悲しく…主人公のヘンリーなんて可哀想で仕方ないですよ、ええ。
またこのヘンリー役のジャック・ナンスって役者の表情が、情けなさが滲み出てるんですよね~(苦笑)
もちろんヘンリー君もそうだったんでしょうが、夜な夜な喚く赤ん坊の泣き声が、映画を見終えた後も耳から離れません…ホント、生んだ彼女に責任とってほしいぐらいですよ、ええ。
監督:オリヴァー・ヘルマン
出演:ジュリエット・ミルズ、ガブリエル・ラヴィア、リチャード・ジョンソン、他
(1973年イタリア)


話題のヒット作やブームがあると、すぐに便乗して酷似な映画を企画してしまう名プロデューサー(?)、オヴィディオ・G・アソニティス製作の作品です。
これは“エクソシスト”公開時の作品で、内容としては“エクソシスト+ローズマリーの赤ちゃん+グロ&下品”…って感じでしょうか(笑)

エクソシストは、とっても可愛らしい子役のリンダ・ブレアが悪魔に呪われて恐ろしい形相になり、ゲロを撒き散らしていたわけですが、この作品では美人で気品があるジュリエット・ミルズという女優さんが、発狂し、もの凄い形相でゲロを吐き、更にそのゲロを食べちゃいます。
エクソシストのリンダ・ブレアの場合は“こんな可愛らしい女の子が!”…という悲壮感が漂いましたが、本作品のジュリエット・ミルズの方は“おいおい、ここまでやるか?”…てな具合です(苦笑)

シリアスなホラーでゾクゾクしたい方には“エクソシスト”を…
ゲロゲロなホラーで苦笑いしたい方には“デアボリカ”を…(笑)
監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:デュアン・ジョーンズ、ジュディス・オーディア、他
(1968年アメリカ)


俺の大好きな“ゾンビもの”の誕生である、記念すべき作品です。
それまで死体が動く映画と言えば“ミイラ男”だったと思うんですが、そのテのモンスターという模写ではなく、蘇った死体をリアルな人間の姿にする事で生まれたカニバリズム(共食い)的イメージ。
一般的にタブーとされている演出で、恐怖が倍増したんですね。

墓参りに来た兄妹が、突然ゾンビに襲われるという唐突なスタートです。
そして民家に逃げ込み、そこで数人と出会い、すったもんだの中脱出を試みる…という単純な内容です。
ただ、その単純な流れの中にも独特な人間関係を垣間見れるのがジョージ・A・ロメロ監督の才たる部分かと思われます。

モノクロ16mmフィルムを使用したドキュメンタリータッチな雰囲気が、全編にわたり何とも言えぬ不気味さを醸し出しています。
監督:オリヴァー・ストーン
出演:ジョナサン・フリード、マルティーヌ・ベズウィック、クリスティナ・ピックルズ、ジョー・シローラ、他
(1974年カナダ)


あのオリヴァー・ストーンのデビュー作です。
一応ホラーですが、視覚的な恐さより人間関係の恐さが遥かに上回っていて、先に紹介した日本映画“マタンゴ”のような醜さです(苦笑)

ある作家が住む郊外の家に友人達が集う、という設定。
まあホラーではよくあるシチュエーションで、そこから色々と恐い現象が起こるという予想が立ちます。
まあ確かに主人公の妄想から出現した、とってもセクシーな“邪悪な女王”によって恐ろしい事が起こるんですが…超常現象的な要素やスプラッター的な要素は薄く、それによって各登場人物達が壊れていく様が主体になっています。
…にしても、とても悲惨でシリアスな内容なのに何故か笑いが出てきてしまう(笑)

やはりこのオリヴァー・ストーン…デビュー当時から普通の感覚の持ち主ではないようです。

(※現在、この作品のビデオ等は入手困難なようです)
監督:アラン・パーカー
出演:ミッキー・ローク、ロバート・デ・ニーロ、リサ・ボネット他
(1987年アメリカ)


画像がミッキー・ロークじゃなくてすいません(笑)
俺の大好きなアラン・パーカー監督が「オーソドックスなホラー映画を撮る。」と宣言して仕上げた作品です。
悪魔だブードゥーだ、と言えば、アメリカ流ホラーの定番ですよね。

ある探偵が仕事を依頼され、調査を進めるうちに知る身の毛も弥立つ数々の事件…そして探偵の行動範囲で起きる謎の殺人…。
探偵は、人為的事件を超越した何かを感じ始めます。
そんなに気が大きいわけではない探偵は、恐怖を隠しきれず依頼者に度々詰め寄ります。
しかし依頼者は多くを語らず、何やら意味深げで不気味な対応…。
まるで“この調査は君の宿命だ”と言わんばかりの態度。
もう、こうなりゃ意地だ!と、最後まで調査を進め…結局とんでもない結末を向える事に…。

それでなくてもオドロオドロしい内容のなのに、舞台はハーレムやニュー・オーリンズという泥臭い地域設定で、またそれがアラン・パーカーが作る映像に完璧にハマってるんです。
スプラッターが溢れてるホラー界ですが、このテの正統派ってのもまた恐いもんですよ~。

主人公は探偵役のミッキー・ローク、そして依頼人役のデ・ニーロ。
2人ともかなりイイ味出してますよ、ええ。
…ったく、ミッキー・ロークも何でボクシングなんてパフォーマンスで株を下げちまったのか…(苦笑)
監督:スタンリー・キューブリック
原作:スティーブン・キング
出演:ジャック・ニコルソン、シェリー・デュバル、ダニーロイド他
(1980年アメリカ)


1980年当時、何だったか忘れたけど映画を見に行った時、この作品の予告が流れたんです。
エレベーターの隙間から血が流れ始め、延々流れ出て画面全てが血の海になり“THE SHINING”という文字が浮かぶというだけの予告…。
何とも不思議でありながら凄まじく恐怖を感じさせる映像でした。

作家の巨匠スティーブン・キングはキューブリックが御嫌いなようで“2001年宇宙の旅”をボロカスに貶したらしいんですが、何とこの作品はキング原作であります。
この作品が存在するという事は、映画化を許可したという事です。
嫌いなはずのキューブリックの申請を何故か承諾、案の定映画の評価はボロカスだったらしいです(苦笑)


おおよその筋は…少々精神的に弱い作家とその妻が、シャイニング(予知能力)を持つ幼少の息子を連れて、冬季に期間閉鎖するホテルの管理業務を兼ねて住み込みます。
しかしそのホテルには何かが潜んでいました。
ホテルと父親の異常に気付く息子、どんどん精神が壊れていく作家、そして夫の異常な行動に怯え逃げ惑う妻。

妻役のシェリー・デュバルはジャック・ニコルソンの余りの迫真の演技に泣き叫び過ぎて、撮影中貧血で何度も体調を崩したり、クランクアップから数ヶ月もの間涙が出なかったりという異常な体験をしたとか。

何せ、ジャック・ニコルソンが恐い!…ホテルが恐い!
いくらスティーブン・キングが貶そうとも、上級の作品だと思います。
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