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好きな映画を自分勝手に紹介します。 コメント欄でネタバレをする事があるので御注意下さい。
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監督:ジョエル・コーエン
出演:ビリー・ボブ・ソーントン、フランシス・マクドーマンド、マイケル・バダルッコ、ジェームズ・ガンドルフィーニ、キャサリン・ボロウィッツ、他
(2001年アメリカ)



コーエン兄弟のスタイリッシュな作品です。

女房の兄が経営する床屋に雇われてる冴えない男が主人公です。
…この主人公、ホントに冴えてません。
極端に無口で表情は仏頂面、まるで他人と断絶してるような男です。
ただひたすら客の頭を刈るのみの毎日…。
女房が勤め先のオーナーと浮気してようと気にしない…というか、面倒なことに関わらない主義なんでしょうな。

…そんな男に、ひょんな時にベンチャービジネスの話が舞い込みます。
しかし、それをやるには投資が必要。
男は、女房の浮気相手に脅迫状を出し金を手に入れようとします。

どうせ浮気相手は金持ちだし、多少の出費は痛くもないはず。
冴えない男の、ほんのイタズラ心って感じです。

しかし、そこから流れはとんでもない方向に…!

面倒に関わらない人生を送ってきた男が次から次へと余分なことをしなきゃならなくなり、自らも余計な方向に進んで行き、最終的には悲惨な結果に…。

しかしラストで、男は満足しきった笑みを浮かべます。
少しの間でも冴えない日常から脱せた事が嬉しかったのかもしれません。
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監督:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
出演:ジェニファー・ティリー、ジーナ・ガーション、ジョー・パントリアーノ、ジョン・P・ライアン、クリストファー・メローニ、他
(1996年アメリカ)


話の筋は、単純なんです。
マフィアの金を盗んで殺されそうになって…という具合。
よくあるネタですよね。

…ただ、この作品の設定は少々異色です。

あるマフィア組織員の情婦と、盗みのプロの女が知り合い、愛し合ってしまいます。
所謂レズビアンの関係、って事ですね。
…で、女2人が共謀してマフィアの金を盗み出そうと計画します。

そのマフィア組織ってのがまた、冷血で人なんて簡単に殺してしまうような連中です。
組織員ごときがボスに逆らおうとしたら、まず命はない…。

…で、『よくある設定』で言えば、その情婦と若い男が…ってやつですよね。
しかしこの映画の相手は、若い女です。
それだけに、かなり流れが違ってきます。

疑われたり、誤魔化したりするシチュエーションも、対男と対女では違いますよね。
組織員の男が、まさか自分の情婦が若い女と恋をして駆け落ちしようとしてるなんて見当はつきません。
そこがこの作品の面白いところなんです。

画面の中で簡単に人を殺すマフィア組織も怖いですが、何せこの女2人がそれ以上に怖い!(笑)
男ってバカだよなぁ~…と、感じさせられる作品です。

監督:チャールズ・マクドゥガル
出演:クリストファー・エクルストン、サスキア・リーヴス、リス・エヴァンス、ケイト・ハーディー、アンナ・チャンセラー、他
(1998年イギリス)


話の核は『心臓移植』、そして中心人物は4人。

心臓を提供してもらった男。
その男の妻。
その妻の浮気相手。
…そして、心臓を提供した青年の母親。

映画の冒頭は、血の滴る紙袋を抱えた女性が列車に乗り込むシーンから始まります。
映画のタイトルから、その紙袋の中身は『心臓』…当然ですよね(笑)

…で、その異常事態の経緯が映画の本筋になります。

第一印象から「絶対に紙袋の女が人を殺すか何かするんだろうな」という予測が生まれます。
…だって、その女性の素行も表情も完全に異常に見えるんです。

ところが、

そうなる前の筋が始まると…どうも想定外の方向に進んでいきます。
「あらら、そーなの?」
「あっちゃ~、そーなるの?」…って感じです。

まあ最後には当然『何故彼女が心臓を持って歩く事になったか』というのが明らかになるわけですが、その紙袋の女の第一印象が一掃されます。
この映画を再度観ることがあったら、冒頭シーンの女に悲壮を感じることでしょう…。

「いや、そうなるよなぁ~」…みたいな。

単なるサスペンスものでは済まない強烈な深層心理。
御子息をお持ちの御母さんに、この女性はどう映るのでしょうか?
…とても感慨深いです。

監督:トニー・ケイ
出演:エドワード・ノートン、エドワード・ファーロング、ビヴァリー・ダンジェロ、ジェニファー・リエン、イーサン・サプリー、他
(1998年アメリカ)


若者というのは多大なる感受性を持ってます。

大きなショックから人種差別に走り、頭が柔らかいだけに思想を学ぶ事で幾らでも知識が豊富になります。
暫くすると、臨機応変なオトナには止めようのない爆弾に成長してしまうのです…。

父を思想に批判的だった息子が、父を殺害された事で一変する。
けっきょく自分も父を殺した人間と同様の行動をしてしまう…。
その行動を目の当たりにした実の弟もショックを受け、兄の思想を受け継いでしまう…。

この連鎖…どこまで行っても終わりがない。
自分が思い直しても、いつの間にか次に伝染している。

どうにもならない連鎖と、どう転んでも理解されない不条理な世界。
そして悲劇のラスト…。
全く救いようがありません。

最初から最後まで、笑い飛ばせる部分が皆無の作品です。
繰り返されるこんな現状を誰も止める事は出来ないんでしょうね…。

監督:ルイス・ブニュエル
出演:ジャンヌ・モロー、ミシェル・ピコリ、ジョルジュ・ジェレ、フランソワーズ・リュガーニュ、他
(1963年フランス・イタリア)


ブニュエルが描く『人間の狂気』。
人の死の模写が粋です(…という表現もどうかと思いますが)。

『小間使い』と言えば、出てくるのは『貴族』ですよね。
貴族のヘンテコリンなプライベートってのは大体想像がつく気もしますが、その風変わり振りはなかなかのものですわ。

まあ、この時代のブニュエル作品には『ファシズム』を風刺したものが多いんですが、これまた、たっぷりと皮肉が込められています。
人の死が纏わりつくサスペンスタッチなのに、相変わらずの突飛な演出で笑いも取ります。

社会風刺をしつつ、この人を小馬鹿にしたような流れが魅力なんすよね~(笑)
監督:ン・ユンクァン
出演:アンソニー・ウォン、ポーリン・シュン、チャン・カムチン
(1998年香港)


う~む…。
この作品については是非とも1作目を見てみたいところなんですが、中古ビデオ店でやっと見付けたものに『2』という表示。
でも、ここで逃したら2も見れないかも!…って事で購入しました。

まあ、何ちゅーかサイコサスペンスというか、コメディーにしては全く笑えないというか…何せ大雑把なゲテモノ映画です(笑)

香港の人々が、中国本土から来た女性を「大陸女」と呼び馬鹿にするというシーンには少々驚かされましたよ、ええ。
そーいう差別が実在するのか…ってな感じ。
…にしても、この大陸女がキレ易い性質でして、けっきょく大変な事を仕出かしてしまうわけです。

個人的な見所、というか面白さを感じた部分は…やはり香港映画ならではのグロさが際立ってる部分ですかね。
「そんなアホな…」と思いつつ、リアリズムを感じさせるところが流石です。

是非とも1作目を見てみたいですよ、ええ。

監督:デビッド・クローネンバーグ
出演:ヴィゴ・モーテンセン、マリア・ベロ、エド・ハリス、ウィリアム・ハート、他
(2005年アメリカ)


暴力の世界に一度踏み込むと、ちょっとやそっとでは逃れられない…。
『暴力の恐怖』を描いたヒューマニズム・サスペンス作品です。

人を無機質に描くのが特徴のクローネンバーグ作品群の中では『デット・ゾーン』と並び、珍しくオセンチな雰囲気…。
登場人物達の感情がストレートに伝わってきます。

自分が関わる今の家族と過去の家族…。
主人公は、簡単には逃れられないシガラミに苦しみます。
そして彼は今の家族を選ぶのですが、結果その家族からも避けられてしまう流れに…。
それでも頑として今の家族から目を背けない姿にはジ~ンときます。
さてさて…そのスタンスで臨んだ結果、主人公は報われるのか?

こーいうクローネンバーグも悪くないですよ、ええ。
監督:ポール・バーホーベン
出演:マイケル・ダグラス、シャロン・ストーン、ジョージ・ズンザ、ジーン・トリプルホーン、レイラニ・サレル、ブルース・A・ヤング、他
(1992年アメリカ)


おっと…こないだもバーホーベン監督の映画を紹介したってのに、これではバーホーベン好きかと思われちまうじゃないかっ!
(いや、嫌いなわけじゃないんですけどね…笑)

この作品、1992年だったんですね~…というのも、俺が劇場で見た最後の映画なんです。
何せ自分が住んでる町には映画館がないもんで、ついつい億劫になってしまうもんで(苦笑)
なので、1992年以降公開の映画については全て媒体で見てるって事ですわ。

…で、ですね。

この作品は当時、映画好きの友人と2人で見に行ったんですが…。
実は、2回り…ってのは『劇場で2回見た』ってことです。
何せ犯人がわからないんです…。
「犯人、誰だと思う?」「う~ん…もう1回見るか!」…みたいな(笑)
…で、2回見てもまだ犯人が分からない…。
劇場の帰りに居酒屋で深夜まで『あいつだ』『いや、こいつだ』と。
それがまた平日のど真ん中で、次の日は睡眠不足&二日酔いでヘロヘロ…。

以来この作品、媒体では1度も見てません。
再度見た日にゃあノイローゼになりそうなんで…(苦笑)

後々知ったことなんですが、実は犯人は○○○らしいです。
そうきたか~っ!!…って感じですよ、ええ。

ひとつ皆さん、この作品で『寸止め地獄』を味わってみては?(笑)
監督:ジョエル・シューマカー
出演:ニコラス・ケイジ、ホアキン・フェニックス、ジェームズ・ガンドルフィーニ、ピーター・ストーメア、アンソニー・ヒールド、他
(1998年アメリカ)


ある私立探偵の奇妙な執念を描いた作品です。
『セブン』のアンドリュー・ケヴィン・ウォーカーの脚本なので、なかなかのドキトギ具合です。

依頼された事件の詳細が、捜査を進めるうちに少しずつ明らかになっていくんですが…これを解明することで誰が徳をするんだ?誰かが幸せになるのか?こんな危険な思いをしてまで捜査を続けるのか?
その異常な詳細を知るうちに葛藤が起きます。

何度も命を落としかけ、家族にまで危険が迫る状況になりながらも、探偵は一心不乱に捜査を続けます。
そして事件に対する怒りも燃え上がります。

そんな精神力の限界に追い詰められる探偵をニコラス・ケイジが好演。

こんな事が実際に起きてるアメリカって…本当に怖いっ(汗)
監督:テリー・ギリアム
出演:ブルース・ウィリス、マデリーン・ストウ、ブラッド・ピット、クリストファー・プラマー、ジョン・セダ、他
(1995年アメリカ)


まるでテレポーテーションのようにめまぐるしく場面が変化するテリー・ギリアム監督お得意の作品です。
いや~ホント、見始めたら全く目が離せませんよ、ええ。

ある時代に起こった大きな事件を解明する為に、過去に送り込まれた男が右往左往しながら任務を果たします。
タイムマシーンが未完全という事からオカシな時代に飛ばされちゃったりして、もう大変。

そもそも突然現れた不審人物がワケのわからない事を口走れば、周囲の人達が普通に扱ってくれるわけがありません。
それを絶体絶命のピンチが最高に似合う名優、ブルース・ウィリスが好演しております。
ガセの情報を教えられ、狙った獲物は全く的外れ…。
とことんツイてない主人公ですわ、まったく。

俺はこの作品で初めて『演じるブラッド・ピット』を見たんですが、これまた最高です。
もう完全にキレちゃっててイカレた野郎そのもの!(笑)
すっかりフアンになっちゃいました。

本筋はシリアスなんですが、何とも間抜けな雰囲気を上手く表現しています。
名監督と名優が作り上げた『さすがA級品』って感じです。

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