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好きな映画を自分勝手に紹介します。 コメント欄でネタバレをする事があるので御注意下さい。
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監督:山下敦弘
出演:長塚圭史、山本浩司、尾野真千子、石川真希、他
(2004年日本)


タイトルから分る通り『つげ義春』の漫画からの映画化です。

俺はつげ漫画の大フアンなので当然原作は読みましたが、本の方はつげ義春自身の旅先での何とも不条理な空しさが魅力である一方、映画の方は2人の若者を主人公に、空しさも生かしつつコメディー風味をプラスした雰囲気です。

物静かなボケと突っ込み、っていうんでしょうか…長塚と山本のやり取りが何とも笑えます。
ほぼ原作に忠実な流れなんですが、幾つかの作品を繋げているので、映画作品としてのプラスアルファ的な登場人物やシチュエーションが加えられてます。

やはり『リアリズム』というだけあって、リアルな会話、リアルな演出が多く見受けられます。
そしてリアルな日常の中で「プッ」と吹いてしまうような滑稽さがあるんです。

日本のジャームッシュと評価された山下監督流にアレンジした、つげ漫画の世界を是非お楽しみ下さい。

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監督:ジョン・ランディス
出演:デイヴィッド・ノートン、グリフィン・ダン、ジェニー・アガター、ジョン・ウッドヴァイン、他
(1981年アメリカ)


ジョン・ランディスがマイケル・ジャクソンの『スリラー』のPVを撮るキッカケになった作品か?…と思わせる一作です。
一応『狼男』というテーマだけにホラー映画という括りになりそうですが、全体を通すとランディス流ユーモア満載のコメディーとも言えるでしょう。

『アメリカン』とは、まんまアメリカ人のことです。
ヨーロッパを旅行中のアメリカ人が狼男になってしまった…という何ともストレートなタイトルですね。

当時、死体が蘇ったとなれば、ゾンビみたいに不気味に徘徊して人を襲う…ってイメージでしたが、ここでは全く違います。
血だらけの死体がその姿で現れてガンガン文句をたれます。
うるさいくらい不満を訴える死体を見てると、何だか妙に笑えちゃうんですよね(笑)

狼に変身するSFXも当時は話題を呼びました。確かに素晴らしい!
暫く見てませんが、たぶん今見ても新鮮に見れると思います。
監督:ロイド・カウフマン、マイケル・ハーツ
出演:リック・ジアナシー、スーザン・バイアン、ビル・ウィーディン、他
(1990年アメリカ)


あの“毒々モンスター”シリーズのカウフマン&ハーツが監督した作品で、
エグゼクティブプロデューサーには中村雅哉(助太刀屋助六、沙羅双樹、他)も名を連ねてます。

言ってみれば“悪ノリ満載のドタバタアクション映画”…でしょうか(笑)

この作品の魅力は…まあ見てもらうのが一番良いと思うんですが、欧米人の目には和の世界がこんなにグロく映ってるんでしょうかねぇ?
不気味な神がかり具合と、全ての見た目も気味悪いです(笑)
でも、それがまたイイ具合に作品の魅力を引き立たせてるんです。

そしてカウフマン&ハーツの特徴となる、B級な演出とチープなセット&メイクが素晴らしいっ。
このソフトのパッケージには関根勤の「一食抜いても絶対見るべし!」というコメントがありますが、まさにこれを見るとメシが食えなくなりますよ…(苦笑)

何せこれを見た後は「カブゥ~キマ~ン、サ~ンジョッ」というセリフが暫く脳裏から離れません(笑)
監督:滝田洋二郎
出演:鹿賀丈史、桃井かおり、岩崎ひろみ、伊崎充則、他
(1988年日本)


ロマンポルノを撮っていた監督って、けっこうマニアックな部分があったりアナーキーだったり…。
この滝田監督についても、個人的には面白いなぁと思う1人です。

普通じゃない家族、それに疑問を感じる息子、愛の手を差し伸べようとする親族…。
何かアリガチなパターンっぽいんですが、この作品の主たるテーマがマニアック加減満開なんです。

映画が進むにつれ、その家族の異常さが、これでもか!ってぐらい押し寄せます。
しかし「こんな事ありえねぇ!」と蹴りつつも…「ひょっとして、ありかも…。」と思わせる。
よくぞここまで緻密なアイデアを考えるもんだ、と感心するほどです。

全てにおいての大袈裟な演出、全てのキャストの個性的な怪演、全てに纏わりつく作品のテーマ…。
見終えて少々疲労感が残るほど見入ってしまいました。
監督:ルイス・ブニュエル
出演: ロラン・テルジェフ、ポール・フランクール、他
(1968年フランス・イタリア)


この作品を“コメディー”という括りにすると、ブニュエルフアンに怒られちゃいそうですが…(苦笑)
俺としては最高に笑える映画なので、あしからず。

実はこの作品が、ブニュエルとの出会いでした。
見た印象は“ビートたけしのコント”って感じ、ですか(笑)
(またこんな事書いたら怒られそう)

あらゆる映画評を読むと凄く難しい事が書かれてるんですが、俺の脳内には哲学というものが皆無なので、素っ頓狂な演出で大笑いする他ないのです。
…で、この演出の面白さに影響を受けてると窺わせる他の監督の作品も多々あります。
そんな演出がブニュエルの作品全体に言える事なんですが、この作品は内容がゆるいだけに一層演出が際立つんですよ。

突然現れる突飛なシーンや、有り得ない進行状況が続々と出てきて“次は何だ?”という期待で釘付けになる事受け合いです。
“S&M”を初めて映画に登場させた事でも話題になったようです。
監督:キム・ジウン
出演:パク・イナン、ナ・ムニ、ソン・ガンホ、チェ・ミンシク、コ・ホギョン、イ・ユンソン、他
(1998年韓国)


韓国映画ってのは滅多に見ないんですが、レンタル落ちの販売ビデオを漁ってる時に、パッケージの奇怪な表紙と200円という安さで購入したところ、見事に“当り”だった作品です(笑)
本国で“コミック残酷劇”というキャッチフレーズが付けられただけに、残酷でありながら笑いの要素満載。

とある家族の大黒柱が会社を解雇され、皆で山奥のペンション経営を始めるところから話が始まります。
…大概このテの設定で“ホラー”というカテゴリーになると、その家族が泊り客を次々と殺して行く…という流れになりそうなものですが、当作品の場合はちょいと違います。
その家族の子供達は多少間抜け揃いではありますが、とりあえずフツーにペンションを運営していく姿勢なのです。
しかし何故か身の回りに死体が増えて行き、その度に大騒ぎ!
そして仕舞いには、にっちもさっちもいかない状況に…。

韓国特有の“熱いキャラ”ってんですかね、ボケもツッコミもハイテンションのドタバタ具合が何とも笑えます。
監督:チャールズ・クライトン、(ジョン・クリーズ)
出演:ジョン・クリーズ、ジェイミー・リー・カーティス、ケヴィン・クライン、マイケル・パリン、マリア・エイトキン、トム・ジョージソン、他
(1988年アメリカ)


強盗団と弁護士が繰り広げるドタバタコメディーです。
ラストで心が温まったり、たま~に泣けたり…なんて一切ありません(笑)

強盗団のメンバーは…妙にダンディーなボス、外国語で発情する女、言語障害を持つ動物愛護家、自分を哲学者だと思い込んでる筋肉馬鹿…の4人。
この特殊なキャラクター達がまた底抜けにオバカで笑えます。
そして更にそこに妻と倦怠期を向かえた少々マヌケな弁護士が加わり、話はより一層ハチャメチャになっていきます。

俺は元々ジェイミー・リー・カーティスのフアンなんですが、主役(?)である“外国語で発情する女(ワンダ)”を好演してます。
何と言うか、健康的で爽やかな色っぽさというか…何せ嫌味のないキャラクターが素晴らしい!
ますます惚れましたよ、ええ(笑)

とにかく、笑ってスッキリしたい時にオススメです。
監督:ジャン=ピエール・ジュネ、マルク・キャロ
出演:ドミニク・ピノン、マリー=ロール・ドゥーニャ、ジャン=クロード・ドレフュス、カリン・ヴィアール、ティッキー・オルガド他
(1991年フランス)


この作品を“コメディー”としたのは、単に笑えるからでして…。
(本当はこのカテゴリー分けが余分なんですよね…苦笑)

近未来…核戦争後の街にポツンと残っている精肉店兼アパート“デリカテッセン”が舞台です。
世知辛い世の中…っていうか、何たって核戦争後に肉屋があるという不思議な設定。
そして確かに肉は売ってるけど、街の住人がどんどん減って行く…みたいな(苦笑)

そんな店に、住みかと職を求める青年が現れ、住み込みで働く事になります。
しかし店主が求めているのは、従業員ではなく…。

全体的な画像がクラシックな雰囲気…そしてバリバリのブラックユーモアとスピーディーな演出。
アパートの住民達が、また何とも摩訶不思議なキャラクター。
そして何といっても傑作が、後半に登場する菜食主義の地下住人達。
やる事なす事まるでギャグマンガなんです(笑)

見始めた時は、かなりグロいホラー映画?という錯覚に陥りますが、実は素晴らしくセンスの良いギャグ満載の作品です。
監督:ジョン・ウォーターズ
出演:キャスリーン・ターナー、サム・ウォーターストン他
(1994年アメリカ)


かなりブラックなコメディー映画です。

主演のママ役は、80年代はセクシー女優、90年代からは肝っ玉母さん的存在のキャスリーン・ターナーです。
何せ元気で爽やかで、見てるこっちも気分爽快になるような素晴らしいキャラクターなんですが…。

何せこのママ、キョーレツに家族思いでして、家族に危害を与えたり批判的な態度をとる他人を許せない性格なのです。
極端な抗議…というか、反撃…というか…。
まあ、はっきり言うと殺しちゃうんですわ。
しかしながら、その人を殺した後のママの表情が、とても殺人の後とは思えません。
何かスポースの試合に勝利したような、ホームラン打った?ゴール決めた?…みたいな清々しい笑顔なんです。

余談ですが…往年のポルノ女優、トレイシー・ローズなんかもオーラを放ちながら出演しています(笑)
監督:ジョン・ランディス
出演:ジョン・ベルーシ、トム・ハルス、スティーブン・ファースト他
(1978年アメリカ)


学生達の対立を中心に、愛すべき人間達を描いたジョン・ランディスの大傑作です。

舞台は1962年のアメリカ。
後先考えず突っ走る若者達とそれを取り巻く大人達。
二分されている学生寮と大学側の企み。

ジョン・ベルーシはじめ素晴らしい役者陣が独特なキャラクターに扮し、次から次へとハプニングを起こしてくれます。
そこには善悪の区別なんて一般常識は皆無であり、全ての人物にそれぞれアナーキーな部分があり、何せ皆、キレちゃってます。

静と動の巧みな演出、これ以上は有り得ないと思えるほどのドンチャン騒ぎ、常人には考えつかないようなオバカな発想。
気を抜いてると笑いどころを見逃してしまいそうな勢いです。
そしてジョン・ランディス自身が得意分野と言っている“街中での大パニック”が最大の見モノとなってます。
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