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好きな映画を自分勝手に紹介します。 コメント欄でネタバレをする事があるので御注意下さい。
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監督:イアン・ソフトリー
出演:スティーヴン・ドーフ、イアン・ハート、ゲイリー・ベイクウェル、クリス・オニール、シェリル・リー、他
(1994年イギリス)


ビートルズ結成時の5人の中の一人、スチュアート・サトクリフを主人公にした作品です。
いや~、あまり期待せずに見たんですが…めっちゃ面白かったです!
偉大なるビートルズ!…な~んて言っても、最初はチンピラの集団(笑)
決して爽やかな青春映画ではなく、ドロドロした音楽業界や人間関係を見事に表現している作品です。

さほど音楽に明るいわけでもなく、ステージ上でどう振舞って良いのかが分からないスチュは、客席からは渋い二枚目的の印象に見えたようで、妙に人気があったようです。
そして親友であるジョン・レノンは短気で喧嘩っ早く、それでいてオチャラケていて、バンドの狂言回し的三枚目キャラ。
しかしスチュにとっては、そんなジョンが憧れの存在だったんです。

引っ込み思案で派手な事を望まないスチュを、ジョンがバンドに誘います。
しかし対照的な人間性なだけに、誰よりも分かり合ってる2人なのに対立のし通し…。
そしてスチュは女流芸術家、アスリッドと恋をし、バンドを離れ、短い生涯を終えます。
様々な壁にぶち当たりながら悩む若者達を生々しく追っている秀作だと思います。
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監督:ピエロ・パオロ・パゾリーニ
出演:フランコ・チッティ、フランカ・パスット、他
(1961年イタリア)


いわゆる“ヒモ”と言われる最低の男の短い生涯の最も最悪な部分を描いた作品です。

そもそも舞台はイタリアのスラム街(ポルガータ)を想定し、そこに住む不良達(ラガッツィ・ディ・ヴィータ)がモデルになっているものと思われます。
しかしこの主人公は、そんな環境の中でも仲間から“乞食”と呼ばれるような男なんです。
当然の顔をして彼女に食わせて貰い、その彼女がいなくなったら恥も外聞もなく元女房の下へ行き、それも駄目なら次の女を捜す…って具合です。

自分では何も努力をしない男なのだから物事が上手くいかないのが当然の報いなのですが、何故か見てるうちに、主人公に慈悲の気持ちを抱いてしまう自分がいます。
何とも不思議で仕方ないんですが、これがパゾリーニ・マジックなのかな?…と(笑)
そして随所で流れるJ・S・バッハの音楽が哀愁を呼ぶのかもしれません…。
何せ、最期まで救われない最低男の切ない話でございます。

ちなみにこの作品は、映画のド素人であったパゾリーニの初監督作品であり、ベルナルド・ベルトリッチが助監督を務めています。
監督:ジャン=ピエール・ジュネ、マルク・キャロ
出演:ドミニク・ピノン、マリー=ロール・ドゥーニャ、ジャン=クロード・ドレフュス、カリン・ヴィアール、ティッキー・オルガド他
(1991年フランス)


この作品を“コメディー”としたのは、単に笑えるからでして…。
(本当はこのカテゴリー分けが余分なんですよね…苦笑)

近未来…核戦争後の街にポツンと残っている精肉店兼アパート“デリカテッセン”が舞台です。
世知辛い世の中…っていうか、何たって核戦争後に肉屋があるという不思議な設定。
そして確かに肉は売ってるけど、街の住人がどんどん減って行く…みたいな(苦笑)

そんな店に、住みかと職を求める青年が現れ、住み込みで働く事になります。
しかし店主が求めているのは、従業員ではなく…。

全体的な画像がクラシックな雰囲気…そしてバリバリのブラックユーモアとスピーディーな演出。
アパートの住民達が、また何とも摩訶不思議なキャラクター。
そして何といっても傑作が、後半に登場する菜食主義の地下住人達。
やる事なす事まるでギャグマンガなんです(笑)

見始めた時は、かなりグロいホラー映画?という錯覚に陥りますが、実は素晴らしくセンスの良いギャグ満載の作品です。
監督:マーティン・スコセッシ
出演:ロビー・ロバートソン、リック・ダンコ、リヴォン・ヘルム、リチャード・マニュエル、ガース・ハドソン(ザ・バンド)他
(1978年アメリカ)


1976年11月25日、豪華ゲストを多数迎えつつウインター・ランドで行われた“ザ・バンド”の解散ライブを中心にしたドキュメント映画です。

そもそも俺自身、ザ・バンドのフアンであり、レコードはこのラスト・ワルツのサントラ以外は全て所有しています。
…何故この作品の音だけが未所有かというと、“映像を所有している”という事と“省かれてる曲が多い”“実際とは順番が変えられてる”からなんです。
あくまでもこのライブ音源は映画のサウンド・トラックであり、ライブ・アルバムとして聴くと、全くピンと来ないのです。
故に“ラスト・ワルツは映画”と解釈している次第です。

ゲストはまさに豪華で、ボブ・ディラン、ニール・ヤング、エリック・クラプトン、マディ・ウォーターズ、ロニー・ホーキンズ、ドクター・ジョン、ジョニ・ミッチェル、ボビー・チャールズ、ポール・バターフィールド、ニール・ダイアモンド、ヴァン・モリソン、ロン・ウッド、リンゴ・スター…という具合。
まあ俺としては当時、動くマディ・ウォーターズやドクター・ジョンを見れただけで涙がチョチョギレ状態でしたが…(笑)

ライブ映像は勿論楽しめますが、ザ・バンドのメンバーが酔って御機嫌な状態でのインタビューや別撮影のスタジオ・ライブ等、カラフルな作品になってます。
余談ですが、マーティン・スコセッシ関連で、当時“タクシー・ドライバー”に出演していたロバート・デ・ニーロとハーヴェイ・カイテルがライブ会場に居たようです。
監督:アラン・パーカー
出演:ミッキー・ローク、ロバート・デ・ニーロ、リサ・ボネット他
(1987年アメリカ)


画像がミッキー・ロークじゃなくてすいません(笑)
俺の大好きなアラン・パーカー監督が「オーソドックスなホラー映画を撮る。」と宣言して仕上げた作品です。
悪魔だブードゥーだ、と言えば、アメリカ流ホラーの定番ですよね。

ある探偵が仕事を依頼され、調査を進めるうちに知る身の毛も弥立つ数々の事件…そして探偵の行動範囲で起きる謎の殺人…。
探偵は、人為的事件を超越した何かを感じ始めます。
そんなに気が大きいわけではない探偵は、恐怖を隠しきれず依頼者に度々詰め寄ります。
しかし依頼者は多くを語らず、何やら意味深げで不気味な対応…。
まるで“この調査は君の宿命だ”と言わんばかりの態度。
もう、こうなりゃ意地だ!と、最後まで調査を進め…結局とんでもない結末を向える事に…。

それでなくてもオドロオドロしい内容のなのに、舞台はハーレムやニュー・オーリンズという泥臭い地域設定で、またそれがアラン・パーカーが作る映像に完璧にハマってるんです。
スプラッターが溢れてるホラー界ですが、このテの正統派ってのもまた恐いもんですよ~。

主人公は探偵役のミッキー・ローク、そして依頼人役のデ・ニーロ。
2人ともかなりイイ味出してますよ、ええ。
…ったく、ミッキー・ロークも何でボクシングなんてパフォーマンスで株を下げちまったのか…(苦笑)
監督:ジョン・ウォーターズ
出演:キャスリーン・ターナー、サム・ウォーターストン他
(1994年アメリカ)


かなりブラックなコメディー映画です。

主演のママ役は、80年代はセクシー女優、90年代からは肝っ玉母さん的存在のキャスリーン・ターナーです。
何せ元気で爽やかで、見てるこっちも気分爽快になるような素晴らしいキャラクターなんですが…。

何せこのママ、キョーレツに家族思いでして、家族に危害を与えたり批判的な態度をとる他人を許せない性格なのです。
極端な抗議…というか、反撃…というか…。
まあ、はっきり言うと殺しちゃうんですわ。
しかしながら、その人を殺した後のママの表情が、とても殺人の後とは思えません。
何かスポースの試合に勝利したような、ホームラン打った?ゴール決めた?…みたいな清々しい笑顔なんです。

余談ですが…往年のポルノ女優、トレイシー・ローズなんかもオーラを放ちながら出演しています(笑)
監督:本多猪四郎
出演:久保明、水野久美、小泉博、太刀川寛、佐原健二、土屋嘉男、八代美紀、他
(1963年日本)


特撮監督はあの円谷英二、…って事は、ゴジラで御馴染みのコンビです。

この話は、大企業の御曹司、流行作家、助教授、ヨットマン等、優れモノで更に裕福な生活を送っている連中が、大型ヨットでの優雅な旅行中という設定で始まります。
全員が自分を過信していたが為に、嵐を避けず無理な航路をとり、見当もつかない場所の無人島に流され漂着…。

何といってもこの作品での見所は“人間の醜さ”です。
設定としてはSF映画に属すると思いますが、人間模様が恐すぎてまさにホラー映画の世界です(汗)
何せ殆どの登場人物が、身勝手で、卑怯で、嘆かわしい輩ばかり。
ある意味エリートという立場の人間達を鋭く斬った内容とも言えます。

単なる娯楽映画と思って楽観視すると、激しく憂鬱になる作品です(苦笑)
監督:ジョナサン・デミ
出演:ジェフ・ダニエルズ、メラニー・グリフィス、レイ・リオッタ他
(1986年アメリカ)


この作品を知ってる人の中には「なんでこれのカテゴリーが“サスペンス”なんだ?」…って意見もあると思いますが、まあ俺の勝手な解釈なので御了承下さい(苦笑)

当時、ジョナサン・デミという監督は“トーキング・ヘッズ”のライブ・ドキュメント映画“ストップ・メイキング・センス”を撮った人…という認識で、映画もロック系なのでは?…と、期待して見た作品です。
確かに劇中に“デビッド・バーン”、“ファイン・ヤング・カニバルズ”、“UB40”、“ニュー・オーダー”等の曲が散りばめられていて、ロック的観点からも楽しめる作品なんです。
しかし、そのBGMを聴き逃してしまうほど、映画として面白い作品だったんです。

NYのエリートビジネスマンでありながら食い逃げ癖を持つ、という奇妙な男が主人公。
そしてその食い逃げ現場をたまたま目撃した“どう見てもパンクな女”が男を誘拐する事からオカシな2人の珍道中が始まります。
食い逃げ、万引き、置き引き、飲酒運転と、その女のやる事なす事はハチャメチャで、表面的には出世街道まっしぐらな男は気が気ではありません。
しかし、その男にも隠された事実が…。

前半はノーテンキなロードムービー…という印象なんですが、後半からの流れが大変な事態に変化して、見終えた時には「あれ…最初はどんな話だっけ?」と思わせるほどの展開。
ん?…うん、いや、これはサスペンス映画なんだ!…よね?…みたいな(笑)

キャスト陣はジェフ・ダニエルズ、メラニー・グリフィスも当然の如くイイ味出してるんですが、後半で登場するレイ・リオッタのキレっぷりが素晴らしい!
あれぇ?…って感じで出てくるB級映画界の名監督“ジョン・ウォーターズ”の出演にもビックリでした。
監督:ゲイリー・ウォルコウ
出演:トム・ビラード、スーザン・デイ、エレイン・ジフトス、エリザベス・ゴーシイ他
(1987年アメリカ)


“ブレード・ランナー”や“トータル・リコール”の原作者、フィリップ・K・ディック(~1982)をモデルに作られたという作品です。

衝撃的ヒット作でデビューを果たしたディックは、何故かその後全くヒットに恵まれず、スランプに陥っていました。
そんなある日、古い友人に「生活環境を変えてみては?」とルームシェアに誘われます。
友人と他のルームメイトが住む新たな生活の場で、ディックは、出版社に指示された不本意な内容の作品を仕方なく書き始めるのですが…勝手気ままなルームメイトに振り回され、友人には冷たくされ、ディックはどんどん壊れていきます…。

パッとしないキャラクターのディックとルームメイト達とのオカシな関係が出筆中のディックの小説に反映されて随所に突如としてSFシーンがハメ込まれる、という映画の流れが、SF映画ではないのにSFの世界にいるような、不思議な印象を与えてくれます。

(残念ながら現在、DVDやビデオでの入手は困難なようです…)
監督:ジョン・ランディス
出演:ジョン・ベルーシ、トム・ハルス、スティーブン・ファースト他
(1978年アメリカ)


学生達の対立を中心に、愛すべき人間達を描いたジョン・ランディスの大傑作です。

舞台は1962年のアメリカ。
後先考えず突っ走る若者達とそれを取り巻く大人達。
二分されている学生寮と大学側の企み。

ジョン・ベルーシはじめ素晴らしい役者陣が独特なキャラクターに扮し、次から次へとハプニングを起こしてくれます。
そこには善悪の区別なんて一般常識は皆無であり、全ての人物にそれぞれアナーキーな部分があり、何せ皆、キレちゃってます。

静と動の巧みな演出、これ以上は有り得ないと思えるほどのドンチャン騒ぎ、常人には考えつかないようなオバカな発想。
気を抜いてると笑いどころを見逃してしまいそうな勢いです。
そしてジョン・ランディス自身が得意分野と言っている“街中での大パニック”が最大の見モノとなってます。
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