忍者ブログ
好きな映画を自分勝手に紹介します。 コメント欄でネタバレをする事があるので御注意下さい。
[6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

監督:ディディエ・グルッセ
出演:ミシェル・ガラブリュ、リシャール・ボーランジェ、他
(1986年フランス)


リュック・ペッソンが、旧友というか弟子というか…何せ彼の助監督に付いていたディディエ・グルッセにメガホンをとらせた作品です。

研究所を突然クビになった科学者が、社会から阻害された上に家族にも馬鹿にされ、自宅に引き篭もるうちに精神が破壊されて恐ろしい事を始めます。
天才は紙一重のうちはまだ良いけれど、怒らせるとマジでヤバいです!
狂気の科学者を演じるミシェル・ガラブリュの真に迫った形相も圧巻ですっ。

この内容、けっこうビジュアル的には地味ですが現実に起こったとしたら…(汗)
“防ぎようがない”というのは、こんなに怖いものなんですね。

ちなみに…

『神風』という言葉も文字も、実際作品の中に登場しますが…う~ん…いったいどんな意味で使ったのか…。
それについてはちょっと意味不明です(苦笑)

PR
監督:マーチン・スコセッシ
出演:ロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、ハーヴェイ・カイテル、ジョディ・フォスター、他
(1976年アメリカ)


『ベトナム戦争で精神をヤラレた男』という設定の作品はアメリカ映画の中に数え切れないほど存在しますが、少なくとも俺が見た作品の中では上位ランキングに位置します。
いや別にジョディー・フォスターが可愛いからとかじゃなく(いや確実にそれもありますが)…。

この主人公ってのは、冴えないタクシードライバーでして、何の変哲もない日常を日々送ってるわけですが、ある日1人の女性に一目惚れしたところから一変します。
『自分以外の人間なんて、うしろに乗せて目的地まで連れて行き降ろすだけ』…なんて事すら主人公が考えてたかどうか定かじゃないですが、とにかく『恋心を持つ』ってのは大きな変化なのは確かです。

…ただ、そこから『感情』というものに動かされ始めた主人公は、どんどん今迄とは極端に違う思考を持ち、行動に走ります。
その念は、汚れた社会を洗浄するというところまで膨れ上がりますが、結局たった一人の少女を救うという達成に終わります。

大きな事をやらかせば、話題にはなるものの、それで終わるかもしれない。
それよりも、小さな事をして深く感謝される方が、何より自分が救われる…。

そんな思いがしました。

監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、アヌーク・エーメ、クラウディア・カルディナーレ、サンドラ・ミーロ、バーバラ・スティール、他
(1963年イタリア)


仕事をやってて嫌な事って数限りなくあると思いますが、何たって嫌なのは『せかされる事』でしょうね。
少なくとも俺はそうです。
特に、一から何かを作り出さなければならない人間が、何も思いつかない時に急かされるプレッシャーたるや想像を絶するものでしょう。

そんな時、ふと現実逃避をして空想してみる。
「あれ?…これって新しいアイデアになるかも…。」
そしてどんどん空想の世界に入り込もうとすると、誰かか現実的な話を持ち込み邪魔をする。

「アンタ何やってんの?ボ~っとして!」
「いやいや…皆、揉めないで、楽しくやろうよ。」
「楽しくって…その原因を作ってるのはアンタでしょーに!」
「そう言わずに、ちょっと考え方を変えてみなよ。楽しいからサ。」
「アンタは暢気に楽しんでる暇なんてないの!」

周囲はいつもイライラ、トゲトゲ…。
でも、本当に一番ストレスを溜めてるのは、その周囲に責め立てられている本人なんですよね…。

そんな悩める主人公を中心に、世紀の名監督フェリーニが自由な発想で描いた名作でございます。

これは見といて損はないでしょう。
映画という娯楽の根本がここにあります。

監督:スタンリー・キューブリック
出演:マルコム・マクダウェル、パトリック・マギー、マイケル・ベイツ、他
(1972年イギリス)


好きな人はもう何度も見てる映画だと思いますんで、作品の概要を書くってのも御恥ずかしい限りなんですが…(苦笑)
簡単に説明すると『不良を再生しようとしたら失敗した』という話です。

…ただ、この『失敗した』ってのが問題でした。
それはその治療が、政府が実施したものだったからです。
再生の失敗によって支持率が下がった政府は、またその輩を不良に戻す…ってわけです。


暴力を暴力で風刺したはずのこの作品は、キューブリック独特の世界が余りに魅力的だったが為に映画の主人公に憧れてしまう若者達が続出し、狙いが見事に外れてしまった(?)という事態に…。
(ちなみに一時期のツェッペリンのボンゾのステージ衣装は、この映画の主人公であるアレックスを真似たもの)

色々な問題を抱えてしまったことから、この作品をキューブリック自身が大切にしまい込んでしまい、イギリスでは長い間上映禁止になっていた事や、ビデオ等のソフトとして市販されることもなく、キューブリックの死後、1999年になりようやく再度、日の目をみました。

大統領暗殺のアーサー・ブレマーと映画“タクシードライバー”に纏わる『暴力連鎖』という流れが最も有名な話ですよね。

監督:アラン・パーカー
出演:ロバート・アーキンズ、マイケル・アーニー、アンジェリン・ボール、マリア・ドイル、ケネス・マクラスキー、他
(1991年アイルランド)


『ダブリンに本当のソウルを!』と立ち上がる若者達を描いた、一種の青春映画…とでも言いましょうか。
とにかく『馬鹿で血の気が多くて、それでいて憎めない奴等』の話(笑)

…で、キャスティングなんですが、バンド『コミットメンツ』のメンバーはオーディションで選ばれた人達で、殆どが役者としてもミュージシャンとしてもド素人なんです。

それにしても、何たって演奏する曲は難易度の高いソウルミュージックですから、出演者のその努力たるや尋常ではなかったことでしょう…。
しかもその血の滲む努力をしたであろう姿は、映画の中では全く出てきません。
彼等は下らない事で揉め、男女関係は荒れ、客をボコボコにしてしまう奴はいるわ、単なるバカっぷりを存分に見せてくれます。

彼等の演奏力の成長過程は、所々に出てくる練習シーンで理解することができるのです。
「あっ、今の、さっきより上手くなってる!」…みたいな。
どこぞのドラマのように、努力の過程を中途半端な専門用語を並べて散々見せつけて、当の演奏シーンは吹き替えになっちゃってる…なんてのより、よっぽと見ててスッキリするしリアリティーを感じます(笑)

どあぞ、どうにもならない若者達の成長過程を見てやって下さい。
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、マーティン・ランドー、サラ・ジェシカ・パーカー、他
(1994年アメリカ)


エド・ウッドが、あの悪名も評価も最高級の作品『Plan 9 from Outer Space』を完成させるに至るまでを描いた作品です。
面白かったですよ、ええ。…映画作品としては。

エド・ウッドは怪奇名優ベラ・ルゴシと親交が深かったのは有名な話ですが…どうもこの作品はティム・バートンのある種の思い入れもあったのか、ルゴシを美しく描き過ぎている感がある…。
個人的に期待してたのは、ルゴシの変人振り、奇業の数々、超ワガママなクソジジィ加減を見たかったのですが(笑)
何とも悲愴感が溢れていて『えっ、こんなだったの?』って感じです。

とりあえずエド・ウッドの映画同様、別な意味でのツッコミどころは満載なんですが、それは一作品としてバートン監督が考え抜いた策であり、見る側には何も言う権利はないって事です。

ともあれ、エド・ウッドという人がどんな生活をしてて、どんな事をしながら映画業に従事していたかが存分に知る事ができる作品なのは間違いないです。

監督:アレックス・コックス
出演:エミリオ・エステベス、ハリー・ディーン・スタントン、オリヴィア・バラシュ、トレイシー・ウォルター、サイ・リチャードソン、他
(1984年アメリカ)


こういう登場人物達が個性的な映画、大好です(笑)

『レポマン』とは、車を買ってローンが未払いになってる人から強制的に車を取り上げるという職業のことです。
『金』を取るのではなく『車』の方を取るのです。

失業中の主人公が街をブラついてる時に、ひょんな流れからレポマンの仕事を手伝わされ、「なかなか良いスジをしてる」と、抜擢されます。
そしてこの職場のメンバーは、それぞれとっても個性的。
説明するには…何とも表現する言葉が見つかりません(笑)

「それの何がSFなの?」って話ですが、御心配なく。
ちゃんとしたSF映画ですから。

…ただ、全ての関係者が凄く個性溢れていて、それがまた何とも説明のしようがない。
このままじゃ話のスジを明かしてしまう事になってしまいそうなので…(苦笑)

相変わらずハリー・ディーン・スタントンはイイ味出してます。
エミリオ・エステベスは元気なパンキッシュな不良青年を好演してます。
そしてアレックス・コックス特有のチープな世界。
不気味でもあり、滑稽でもあり、ですっ。
監督:オリバー・ストーン
出演:ウディ・ハレルソン、ジュリエット・ルイス、他
(1994年アメリカ)


シナリオは一応、クエンティン・タランティーノなんですが…何せ監督が言わずと知れた煩方のオリバー・ストーンって事で、かなり内容は変えられ、“原案”って事になったそうです(苦笑)

話の中心となるのは1組の男女カップルなんですが、まあ何というか…人を殺して殺して殺しまくります。
…それも楽しそうに。
でも、必ず1人だけ殺さずにおきます。
その理由は“誰が殺したかという生き証人を残す為”だそうで…。
ようは「コイツらは俺達が殺したんだぞー」と、殺人を宣伝してるという事ですな。

…と、まあ、どう見ても異常な男女なんですけど…実はこの作品、登場する人物全てが何気に異状なキャラなんです。
トミー・リー・ジョーンズなんかも出てるんですが、かなりキレてる刑務所の所長を好演しております。

言い難いことに、何故かこの殺人映画を見るとスカッとした気持ちになるんですよ。
『そうだ、今だ、殺せ!』と、心で叫んでる自分がいます。
ああ恐ろしい…(汗)

できれば、外部からの影響にブレーキを掛ける自信がある方のみ御覧下さい(笑)

監督:ピーター・グリーナウェイ
出演:リシャール・ボーランジェ、マイケル・ガンボン、ヘレン・ミレン、アラン・ハワード、他
(1989年イギリス・フランス)


タイトルから分る通りの登場人物と、予想通りレストランが舞台の映画です。
…ただ問題は『この映画を撮ったのはピーター・グリーナウェイ』という事です。

豪華なレストランが舞台だというのに、どんどん食欲を失います。
何故か腐食したような生臭さがプンプンします。
まあ、あくまでも個人的な感想ですが…。

全ての役者が完璧なまでのキャラクターに扮して登場します。
料理に命をかけてるコック、非道で暴れ者の泥棒、お色気たっぷりの妻、絵に描いたような御人好しの愛人…。

そして、あくまでもテーマは『食』です。
「そんなに何でも喰らうなら、これを喰らいやがれっ!」
…ってな感じで全ての幕が閉じます。

そのころには完全に食欲を失ってます…(苦笑)
監督:デヴィッド・リンチ
出演:リチャード・ファーンズワース、シシー・スペイセク、ハリー・ディーン・スタントン、他
(1999年アメリカ・フランス)


世界中、どこに行っても頑固爺さんってのはいるもので…。

どうも年を取ると「昔の自分なら…」と考えてしまうが為に、今の自分を省みず無茶してしまうようです。
事実、この作品の主人公であるストレイト爺さんは言います。

「年取って何が最悪かって…若い頃を覚えてることさ」

過去に喧嘩別れして音信不通にしていた兄が心臓発作で倒れた知らせを受けたストレイトは、自分の住む町から350マイルも離れた兄に会いに行きます。
しかし、運転免許もなく、足腰が不自由なのでバスにも乗れない…全くの個人的な事情なので誰の世話にもなりたくない…。

そこで選んだ乗り物は“草刈機”。

そして時速5マイルのスピードでの長旅は、極上のロードムービーを生みました。
非常にゆったりとしたスピードを、のんびりと楽しんでみては如何でしょうか?
最新コメント
[07/31 盆造(´ー`)y━・~~~]
[07/22 どん兵衛]
[05/02 盆造(´ー`)y━・~~~]
[05/01 stella]
[04/23 盆造(´ー`)y━・~~~]
最新トラックバック
Template by MY HEALING ☆彡
忍者ブログ [PR]