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好きな映画を自分勝手に紹介します。 コメント欄でネタバレをする事があるので御注意下さい。
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監督:スコット・ヒックス
出演:ジェフリー・ラッシュ、ノア・テイラー、アレックス・ラファロヴィッツ、アーミン・ミューラー・スタール、リン・レッドグレーヴ、他
(1665年オーストラリア)


ハンディキャップを越えて復帰した天才ピアニスト、デイヴィッド・ヘルフゴッドの半生を基に描いた作品です。
サウンドトラックでのピアノ演奏は当の御本人なので、素晴らしい演奏を聴くこともできます。

『厳格過ぎる父親の圧力に悩まされる天才』と言えばモーツアルトを思い出すわけですが、これもまた然りって感じです。
いつまで経っても自分を支配しようとする父親から、逃げても逃げても追ってくる…。
しかし、そこから逃げてからもまだ、父の要望を果たそうとする減る譜ゴッド。

『ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第3番』の演奏中、あまりのストレスに倒れてしまうシーンは圧巻。
この作品の演出の凄さ、役者の凄さ、そして音楽の凄さを感じます。
この曲の事を全く知らない俺にさえ、その難しさが映画から伝わってきました。

彼はピアノに向かうと夢中で弾き、それ以外の事については全くの駄目人間…。
しかし、その何とも言えぬ愛らしさは不思議に人を惹きつけます。
実際この人が身の回りにいたら厄介なんだろうけど、傍から見てると微笑んでしまう、って感じですかね。

音楽に興味がない人でも十分に入り込める作品だと思います。
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監督:押井守
出演:千葉繁、鷲尾真知子、田中秀幸、玄田哲章、兵藤まこ、他
(1987年日本)


夢と現実がランダムに交じり合っていて、ひじょ~に難解な流れの作品です。
少なくとも5回以上見ないと掴めません。
(ちなみに俺は10回以上見ましたが、まだ判明しない部分があります…苦笑)

『人と人とが突っ立って長々と会話をする』というシーンが多く、まるでゴダール映画を見ているような錯覚を起します。
その話をよ~く聞いてると突然別な世界に飛ばされてしまうものだから、またここで迷子になってしまうんです(苦笑)
危ない!と思ったら夢だった…でも助かったと思ったらまた夢で、やっぱり危ない!
そんなこんなの繰り返しです。

立ち食い蕎麦屋、腹痛、追っ手、タクシー、失神…。
数々のシチュエーションが入り混じり、リプレイしたいけど先が気になる…そして最初から見直す、の繰り返し。

ハマッたんじゃなく、解らなくて何度も見たという数少ない作品です。
監督:リュック・ベッソン
出演:アンヌ・パリロー、ジャン・ユーグ・アングラード、ジャン・レノ、ジャンヌ・モロー、チェッキー・カリョ、他
(1990年フランス・イタリア)


女殺し屋の哀愁に満ちた傑作です。

殺し屋の世界って、容赦ないんです。
いつでもどこでも指令は下ります。
それが恋人とのバカンスの最中だとしてもです。

そして何せ人を殺すんですから、戸籍などで国に管理された立場の人間じゃマズい。
日本であれば“キー・ハンター”が有名ですな(古っ!)

そんな理不尽な世界で生きる女をアンヌ・パリローが熱演してます。
痩せっぽちでヒョロヒョロしたスーパーガールはマジでスゴ腕です。
…でも、やはり恋をすると弱い女性になっちゃうんですね。

突然の指令で、涙ながらにテキパキと銃を組み立てるシーンが印象的。

ハリウッドでリメイクされましたが…そっちはイマイチって印象でした(苦笑)

監督:メアリー・ランバード
出演: デイル・ミッドキフ ルイス、デニース・クロスビー、フレッド・グウィン、ブラッド・グリーンクイスト、ブレイズ・バーダール、ミコ・ヒューズ、他
(1989年アメリカ)


スティーヴン・キング原作です。
何でも原作者本人が自分でも憂鬱になる内容の為、暫く寝かせてあった作品だとか…。

『ヘットセメタリー』ってのは『ペットの墓地』です。
その地域には大型自動車が高速で走り抜ける道があって、ペットが頻繁に轢かれることからペットセメタリーが作られた、という設定です。

…で、この話の主人公はペットではなく最愛の息子が大型車に轢かれてしまいます。
とっても悲しいことです…。

ところで、もし死者を生き返らせることが出来たらどうでしょう?
実際に出来たとしたら、もちろん試したいと思うでしょうね。
しかし、生き返ったは良いけど変わり果てた者となっていたら…?

この作品では、死者を自分の都合で生き返らせ、自分の都合でまた殺すという生きる者の自分勝手な願望を見事に否定しています。
それも、激しく強く否定するのではなく、見る者に悲しみを抱かせる事による静かな否定です。

自分の命を身勝手に扱われた息子が言い残す「パパ、ずるいよ…」という言葉が重いです…。
監督:ジョン・ランディス
出演:デイヴィッド・ノートン、グリフィン・ダン、ジェニー・アガター、ジョン・ウッドヴァイン、他
(1981年アメリカ)


ジョン・ランディスがマイケル・ジャクソンの『スリラー』のPVを撮るキッカケになった作品か?…と思わせる一作です。
一応『狼男』というテーマだけにホラー映画という括りになりそうですが、全体を通すとランディス流ユーモア満載のコメディーとも言えるでしょう。

『アメリカン』とは、まんまアメリカ人のことです。
ヨーロッパを旅行中のアメリカ人が狼男になってしまった…という何ともストレートなタイトルですね。

当時、死体が蘇ったとなれば、ゾンビみたいに不気味に徘徊して人を襲う…ってイメージでしたが、ここでは全く違います。
血だらけの死体がその姿で現れてガンガン文句をたれます。
うるさいくらい不満を訴える死体を見てると、何だか妙に笑えちゃうんですよね(笑)

狼に変身するSFXも当時は話題を呼びました。確かに素晴らしい!
暫く見てませんが、たぶん今見ても新鮮に見れると思います。
監督:三池崇史
出演:石橋凌、椎名英姫、沢木哲、國村隼、石橋蓮司、他
(2000年日本)


村上龍原作の同名小説の映画化です。

何が凄いってこの作品、見てて『痛い』です。
いや、シラケる痛さじゃなく「痛てててっ!」の痛さです。

また椎名英姫って女優さん(?)の表情が、まるで血が通ってないみたいに冷めてるんですわ…。
そんな顔でケタケタ笑いながら甚振られた日にゃあ小便チビりまくりですっ。

内容的にも面白い作品ではありますが、心臓の弱い方、血が苦手な方は避けるべきかと思います。
ホント、痛いですから…(苦笑)



(商品を探してみましたが見つかりませんでした…廃盤?)
監督:ジョン・ヒューストン
出演:アンジェリカ・ヒューストン、ドナル・マッキャン、レイチェル・ドウリング、キャスリーン・ディレイニー、ヘレナ・キャロル、他
(1987年アメリカ)


歴史的名監督、ジョン・ヒューストンの遺作であります。
まさに病床状態で、酸素マスクやら点滴やら用意しつつの撮影だったそうで…そしてテーマが『死』という。

原作はジェームズ・ジョイスで、短編集『ダブリン市民』の『死せる人々』との事ですが、残念ながら本は読んだことがありません…。
けっこう忠実に映画化してるようです。

映画はパーティーのシーンから始まるのですが、何てことなく穏やかで楽しい雰囲気が続きます。
しかし途中で話題が一変…とは言っても、決して大騒ぎになるような事態ではなく、ちょっと疑問を感じたり、不信感を持ったり…。

人間というのは、沢山の疑問を感じながら死んでいく…。
その疑問の中には、知らずに後悔するようなこともあれば、知らなくて良かったこともあります。
そして誰が死のうが、世の中にとってはいつもの日常が過ぎるだけ…。

テーマは重いのですが、何やら長閑な気分になる不思議な作品です。

監督:ウォルター・ヒル
出演:ラルフ・マッチオ、ジョー・セネカ、ジャミー・ガーツ、ジョー・モートン、他
(1986年アメリカ)


これはブルースが基盤となる話です。
…だからといって、悪魔とか魂とか現実離れしていて意味不明な作品、というわけではありません。
半分青春映画みたいなもんです。
何たって監督がウォルター・ヒルですから(笑)

マニアックな視点から娯楽映画を作ってしまうのがウォルター・ヒルの魅力だと思うわけですが、これまた良く出来てます。
ちょっと音楽かじってて精神年齢が低めの人は、これ見たら絶対ブルース始めると思いますよ(笑)

個人的に驚いたのは、主人公であるラルフ・マッチオがギターを弾くシーンの音が、この映画音楽も担当しているライ・クーダーだという事です。
ブルースやカリプソが得意なギタリストだと思ってたけど、クラシックなんかも凄い腕前なんですね~。

ラストにスティーブ・ヴァイが出てきて主人公とギターバトルをするシーンは、まさにウォルター・ヒル!って感じです。
『おいおいおい…』って呆れてしまう演出がまたイイんですよね(笑)
監督:ロジャー・エイヴァリー
出演:エリック・ストルツ、ジュリー・デルピー、ジャン・ユーグ・アングラード、他
(1993年アメリカ・フランス)


製作総指揮がタランティーノ…まあ、監督は『パルプ・フィクション』の原作者だし、言うなれば『クエンティン・タランティーノ・ファミリー』的な作品になるんでしょうか。

内容的には…何か痛いです(笑)

出てくるキャラ全てがイッちゃってるんですが、その中でも群を抜いたキチガイである男をジャン・ユーグ・アングラードが好演しとります。
もともと病的なルックスなのがまた良いのかもしれません(笑)

全体的にけっこう軽いノリなんですが、深いところは深いです。
やはり人間、自分が可愛い…というか、面倒なことからは避けて生きて行きたいのでしょう。

俺は見終わった後…“これで良いのか?…まあ、良かったのかな”…みたいな、釈然としない思いが残りました。
監督:ケン・ラッセル
出演:ロバート・パウエル、ジョージナ・ヘイル、リー・モンタギュー、他
(1974年イギリス)


『音楽家のマーラーって人の生涯は強烈だった』…という話を聞き「どれどれ…おっ、ケン・ラッセルじゃん!」と、見てみた作品です。
いや~、これは見応えがありました。

何せ、マーラーの生涯は『怒り』と『恋』と『嘆き』に尽きるって感じです。
人種差別、欲望による妄想、登れない壁…。

設定は、列車の移動中に居眠りをするマーラーが過去の夢をみる…という流れなんですが、何せその回想が強烈です。
まあラッセル流であるからこそ、なんでしょうが…。

ラッセルのペニス好きとか以前から薄々感じていたので(笑)多少の事が起きても普通に楽しんで見ちゃいます。
奇妙なマユのような作り物とか、SMチックなキャラとか、次から次へと無作為に登場します。

純粋なマーラーのフアンは、これを見て「こんな下品にデフォルメしやがって!」と思うかもしれませんが、俺は『音楽と絶妙にマッチした美しい映像』と共に、その内容も楽しめました。

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