忍者ブログ
好きな映画を自分勝手に紹介します。 コメント欄でネタバレをする事があるので御注意下さい。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

監督:斎藤耕一
出演:高橋洋子、岸田今日子、三國連太郎、高橋悦史、秋吉久美子、他
(1972年日本)


70年代前半、青春モノ、音楽は吉田拓郎…となれば、当時なら御決まりっぽいパターンですよね。
いや、まさにそれ、想像の通りです(笑)

四国でのオールロケで、ゆったりと展開しい行く抒情詩的作品で、飾り気のない主人公役の高橋洋子が初々しくて好感が持てます。
脇を固める役者陣も各自個性的で、全ての『奇妙な出来事』を上手く表現してくれてます。

家を飛び出して御遍路参り…諸々の体験…その土地に定住…と、簡略すると何てことない流れなんですが、数あるこのテの作品の中では個人的に群を抜く秀作かと思います。

やはり高橋悦史は渋い!
PR


1900年2月22日 - 1983年7月29日

(作品)
アンダルシアの犬 (1928)
黄金時代 (1930)
糧なき土地 (1932)
グラン・カジノ (1946)
のんき大将 (1949)
忘れられた人々 (1950)
スサーナ (1950)
賭博師の娘 (1951)
昇天峠 (1951)
愛なき女 (1951)
乱暴者 (1952)
エル (1952)
幻影は市電に乗って旅をする (1953)
嵐が丘 (1953)
ロビンソン漂流記 (1954)
河と死 (1954)
アルチバルド・デラクルスの犯罪的人生 (1955)
それを暁と呼ぶ(1956)
この庭での死 (1956)
ナサリン (1958)
熱狂はエル・パオに達す (1959)
若い娘 (1960)
ビリディアナ (1960)
皆殺しの天使 (1962)
小間使の日記 (1963)
砂漠のシモン (1965)
昼顔 (1967)
銀河 (1968)
哀しみのトリスターナ (1970)
ブルジョワジーの秘かな愉しみ (1972)
自由の幻想 (1974)
欲望のあいまいな対象 (1977)


思想、社会、観念…諸々、その時の常識と呼ばれるものを無視して
本当に自分の撮りたいものを撮った人です。
…故に“上映禁止”なんて茶飯事で、国を転々と渡ってます。

何たってサルバドール・ダリと撮った
初メガホンの『アンダルシアの犬』と、2作目の『黄金時代』。
2作目などは、パリの右翼に反感を買い暴動が勃発。
50年間も上映禁止になるという惨憺たる状況…。

しかし、中期ぐらいには一般的な娯楽作を撮り
趣向を変えたのか?…と思いきや!
まだまだ暴走は止まらず、観客を煙に巻くような作品が続きます(笑)

この人の作品にある魅力は、なんてったって『有り得ない演出』です。
行動の過程を無視する動き、そこに在るはずのないものが在る…。
そんな状況の中、何事もなかったの如く映画は進行。

まるで「真面目に撮ったのか!?」…とツッコミたくなるんですが
何せ、そこが最大の魅力なんで仕方ないんですよ、ええ。

個々の作品は後々紹介していこうと思ってますが
何せ説明が難しいので、どうなる事やら…(苦笑)
監督:ケン・ラッセル
出演:キャスリーン・ターナー、アンソニー・パーキンス、ジョン・ローリン、アニー・ポッツ、他
(1984年アメリカ)


この作品を御覧になった事がある方は「これの括りが何でアクションなの?」…と感じると思いますか、俺の解釈は『心のアクション映画』って感じなんス。
あくまでも個人的な解釈なんで、まあ気にしないでください(笑)

…さて、監督はケン・ラッセルです。

(故)淀川長治さんが、大のラッセル好きだったというのは有名な話で、俺が初めてこの映画を見たのも映画館ではなく『日曜洋画劇場』でした。
日曜の午後9時から、という時間帯で、モザイク入りまくりの放送は「さすが淀川先生!」って感じでしたよ、ええ(笑)
大衆向けじゃないわ、キャストは濃いわ…テレビの前で手ぇ叩いて笑っちゃいました。

人間の二面性、ミステリアスな部分、感情が剥き出しになる限界…。
目視的な激しさではなく、個々の役柄の内面の激しさが恐ろしいくらいに襲ってきます。
キャスリーン・ターナーの鋭い眼差し、アンソニー・パーキンスのキレっぷり、いや~…見てて疲労困憊間違いなし(笑)

余談ですが、音楽担当のリック・ウェイクマンがラッセル御得意の妄想シーンにチャッカリ出演してます♪

オススメ!(ホントかよ…苦笑)
監督:ジュリアン・シュナーベル
出演:ジェフリー・ライト、クレア・フォラーニ、マイケル・ウィンコット、他
(1996年アメリカ)


27歳で亡くなったアーティスト、ジャン=ミシェル・バスキアの伝記映画です。
監督は画家でもあるジュリアン・シュナーベル。

何せ脇を固めるキャストが豪華過ぎです。
デニス・ホッパー、ゲイリー・オールドマン、クリストファー・ウォーケン、ウィレム・デフォー…そして何と言ってもアンディー・ウォーホール役のデビッド・ボウイ。

ニューヨークってのは、全てをビジネスで括る所ですよね。
しかし、成功=満足の人もいれば成功=ストレスの人もいるでしょう。
ジャン=ミシェル・バスキアってのは後者だったのかもしれません。

駆り立てるマネージメントや上辺だけの関係者、成功してから寄ってきた友人達…。
彼の心の支えは芸術の事しか考えない変人であるアンディー・ウォーホールのみ。
しかしそのウォーホールも死去…。
バスキアは麻薬に溺れ、翌年、まるで後を追うように亡くなります。

音楽はジョン・ケイルが担当し、彼やデイヴィッド・ボウイ、PIL、PJ・ハーヴェイ、ローリング・ストーンズ、ブライアン・イーノ、ポーグスと、雰囲気はまさにニューヨーク三昧加減です。

伝記映画にしては監督の趣向が強い作品ですが、アンダー・グランド・シーンやアーティストの悲壮を味わうならバッチリの一品かと思います。
監督:アラン・パーカー
出演:ボブ・ゲルドフ、クリスティン・ハーグリーヴス、ジェームズ・ローレンソン、エリナー・デイヴィッド、ケヴィン・マッケオン、他
(1982年イギリス)


ピンク・フロイドの実質リーダー、ロジャー・ウォーターズが映画化を企画し、それに協力したのがアラン・パーカーだってんだから、そりゃもう大騒ぎです!(何がだ?)

この映画はピンク・フロイドのアルバム『ザ・ウォール』に添った流れになってますんで、あくまでも架空の話なんですが…どう考えてもシド・バレットがモデルになってます。
…って事は、主役であるボブ・ゲルドフがシド役、って事になります。

しかしこのピンク・フロイドってバンドは、ひじょ~に長々とシドの幻想を引き摺っておりますよ、ええ。
まあフアンにとってもウケが良いだろうし、実際にシドがテーマだと面白い。
すぐに脱退してしまった結成時のバンド・リーダーなのに、延々生きているってのが、何気に女々しくてピンク・フロイドらしいです(笑)

…で、映画としては、かなりテンション高いです。
常に何かが迫り来る感じで、まさにシドの精神状態を表しているようです。
またアラン監督の演出、色彩、光と影の具合が素晴らしい!
ボブ・ゲルドフのキレっぷりも最高ですっ。
監督:ブライアン・ギブソン
出演:スティーヴン・レイ、ビリー・コノリー、ジミー・ネイル、ティモシー・スポール、ビル・ナイ、他
(1998年イギリス)


哀愁のある枯れた男達をテーマにした映画は多々あれど、この作品についてはちょっとばかり異質です。

…それは『その男達は元ロックミュージシャン』と言えば、だいたい察しがつくと思います(笑)
それもマニアックなことに、そのバンドは『知る人ぞ知るB級バンドで伝説になっている』って設定がイイ!

現役時代にビッグネームを手に入れたわけでもないので、解散してから20年…各メンバーは『完全に一般人』と化しています。
…中には勘違いをしてるメンバーもいますが(苦笑)
そして、伝説のバンドにありがちな『メンバー死亡説』。
あまりにカルトな世界に、見ていて思わずニンマリしてしまいます。

爆笑!…ってより、スットコドッコイなメンバー達に苦笑い…って感じなんですが、「このオヤジら…どうもならんなぁ~」と思いつつ見るのが楽しくて、ついつい何度もビデオを再生してしまう映画です。

どっちかって言うと、ロック好きな方にオススメの作品です。
監督:不二稿京
出演:長谷川公彦、奈佐健臣、不二稿京、広田玲央名、菅田俊、他
(1996年日本)


塚本晋也監督の『鉄男』でヒロインを演じた不二稿京(藤原京)が初メガホンを持った作品です。
『成人指定』となってますが…そこまで悪質な内容ではなく、映画として楽しめば問題ないような気もします。

映画は、不法臓器売買の現場を刑事が掴む事から始まり、バイオレンス風味の流れで進むのですが…そのうちに、ドロドロのグログロで変質的な印象に変化します。
心理を深く追求する反面、妙に無機質なテイストを持った不思議な作品です(説明になっとらん…苦笑)。

何せ色んな感覚がゴチャ混ぜになってて、個人的には見終えた時に少々疲労感を持ったんですが、不思議と再度見たくなる魅力があります。
まあ実際にこんな事が展開されてたら近付きたくもないですがね(笑)

数ある日本のグロ映画の中でも、なかなかの秀作だと思いますよ、ええ。
監督:ニコラスローグ
出演:デビッド・ボウイ、リップ・トーン、キャンディ・クラーク、バック・ヘンリー、バーニー・ケーシー、他
(1976年イギリス)


かなり前に見た作品なんで、少し記憶が曖昧な部分もあるんですが…。
確実に記憶してるのは、異星人の悲劇を描いている…って事です。

その異星人は地球人より優れた頭脳、知識を持っていて、地球人になりすまして色んな物を開発し、地球で富と名誉を得ます。
その目的は惑星侵略のような悪意ではなく、自分の星や家族を救う為だったんです。
事は着々と良い方向に進んでました。

…しかし、地球人に恋をしてしまった事から歯車が狂います。

そのうち異星人である事を地球人に知られてしまい、気の小さな地球人は、異星人を捕らえ、生体実験を繰り返す…。

映画の出だしは異星人が何とも奇妙で不気味な存在なんですが、後半には逆に地球人が、残忍で卑劣な生物に感じてしまう…そんな印象を持った記憶があります。

悲劇の異星人を、若きデビッド・ボウイが好演しております。
監督:ン・ユンクァン
出演:アンソニー・ウォン、ポーリン・シュン、チャン・カムチン
(1998年香港)


う~む…。
この作品については是非とも1作目を見てみたいところなんですが、中古ビデオ店でやっと見付けたものに『2』という表示。
でも、ここで逃したら2も見れないかも!…って事で購入しました。

まあ、何ちゅーかサイコサスペンスというか、コメディーにしては全く笑えないというか…何せ大雑把なゲテモノ映画です(笑)

香港の人々が、中国本土から来た女性を「大陸女」と呼び馬鹿にするというシーンには少々驚かされましたよ、ええ。
そーいう差別が実在するのか…ってな感じ。
…にしても、この大陸女がキレ易い性質でして、けっきょく大変な事を仕出かしてしまうわけです。

個人的な見所、というか面白さを感じた部分は…やはり香港映画ならではのグロさが際立ってる部分ですかね。
「そんなアホな…」と思いつつ、リアリズムを感じさせるところが流石です。

是非とも1作目を見てみたいですよ、ええ。

監督:ニール・ジョーダン
出演:イーモン・オーウェンス、スティーブン・レイ、エイズリング・オサリバン、フィオナ・ショウ、アンドリュー・フェラートン、アラン・ボイル、他
(1997年アイルランド・アメリカ)


日本では、『少年犯罪の防止』とやらで公開されなかった(…ったく、この辺が釈然としないんですが)、1人の少年の半生を描いた作品です。

…で、この少年なんですが
『悪ガキ』…ってより、『怪物』とか『妖怪』って言葉がシックリくる感じです(苦笑)
何せ全ての立ち回りが凄過ぎます!
こんなのがもし実在したら近所の大人達は半狂乱になりますよ、ええ。

ただ、この少年は単に極悪非道なわけではなく、しっかりした信念を持って行動している感もあります。
生活環境は極めて悲惨で、両親がまた最悪な状態…。
それを『可哀想な身の上』と思ってくれる大人もいます。
…が、少年はその好意を見事に蹴散らしてしまうんです。

職人ニール・ジョーダン監督の素晴らしい演出と、少年役イーモン・オーウェンスの尋常じゃない演技力。
見た後に、暫く引き摺ってしまうような映画を久々に見ました。

最新コメント
[07/31 盆造(´ー`)y━・~~~]
[07/22 どん兵衛]
[05/02 盆造(´ー`)y━・~~~]
[05/01 stella]
[04/23 盆造(´ー`)y━・~~~]
最新トラックバック
Template by MY HEALING ☆彡
忍者ブログ [PR]