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好きな映画を自分勝手に紹介します。 コメント欄でネタバレをする事があるので御注意下さい。
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監督:リチャード・アッテンボロー
出演:ロバート・ダウニーJr.、ジェラルディン・チャップリン、ダン・エイクロイド、モイラ・ケリー、アンソニー・ホプキンス、他
(1992年アメリカ)


チャップリンの未亡人ウーナが、アッテンボロー監督の『ガンジー』を気に入り何度も観たらしく、そんな経緯から実現した伝記映画です。

昔の文化人というのは、今では想像を絶する不自由さと戦いつつ苦労してたんですね~。
それは映画に限らず、歌や演劇についても同様に思います。

このチャップリンにしても、アメリカで大成功しますが結局は国外追放となってしまいます。
ファシズムに反発し、それを作品にして発表した為に、FBIは政治的危険人物と判断…。
いわゆる『アカ刈り』の対象にされてしまったのです。

この映画を観てると、作品を作るのも命懸けだったんだなぁ~…と。
それだけに一つ一つ真剣に取り組んだんでしょうね。

舞台芸人から映画スターへ…パントマイムからトーキーへ…。
まさに生々しい歴史を観ることができます。
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監督:ケン・ラッセル
出演:ロジャー・ダルトリー、アン・マーグレット、オリバー・リード、エルトン・ジョン、エリック・クラプトン、ティナ・ターナー、ジャック・ニコルソン、キース・ムーン、ロバート・パウエル、他
(1975年イギリス)


ザ・フーのロック・オペラ『トミー』の完全映画化…と言っても、ピート・タウンゼントがケン・ラッセルに頼んで頼んで頼み込んで、ようやく引き受けてもらったというシロモノです(笑)
そりゃそうですよ…ケン・ラッセルは当時、大のクラシック音楽愛好家。
ロックなんて大嫌いだったんですからねぇ…(苦笑)

さてさて、そうした経緯の中、ラッセル監督は丸1年掛かりで脚本を完成。
製作日数1年、制作費800万ドル…全編が歌で構成されるミュージカルに超豪華なスター達。
金持ってんどぉぉ~!

内容は悲壮的なんですが、何たってロック・オペラで監督がラッセルですから、ひじょ~にカラフルな視的効果も充実。
そしてもちろん音楽も十分に楽しめる作品となっております。
元のアルバムが良いので当然ってば当然かな。

特筆するなら、ピンボールの魔術師『エルトン・ジョン』。
最高に『らしさ』が出ていて良いですっ♪

内容を意識し過ぎると憂鬱になので、出来るだけ『音楽と映像を楽しむ』に没頭すると良いかと思います。
監督:市川準
出演:役所広司、根津甚八、真田広之、他
(1998年日本)


かな~りブラックなコメディーです。

この映画は全く別の2人の男のオカシな行動を追います。
どちらにも共通するのは、最終的にキレちゃう…いや、イカレちゃうという感じでしょうか?
とにかく2人とも、心の底に何かしらの不満を抱いてるようです。

しかし、完全にイカレてる2人の行動を観てると…何となくですが、理解できる気持ちになるのが不思議なんです。
人間って、どこかにこんな感情があるんでしょうか?

2人の怒り衝動は、直接的に受けたものから起きているわけではなく、妄想や気分からのものです。
おいおい、フツーは辛抱出来るだろ?…って事で、極端な行動に出ます。
しかし、こんなほんの小さな事でも、根底にあった不満と重なると爆発するのもアリかもね…てな感じ。

ちょっとドラッグムービーっぽい感覚なのも魅力の1本です。
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演:ヴィッキー・パパヴス、他
(1996年カナダ)


あの話題になった映画『キューブ』の監督、ヴィンチェンゾ・ナタリの、上映時間たった20分の小品です。
…しかしナメたもんじゃないですよ、ええ。
その20分間、映画に釘付けですっ。

何故にこの映画を観る機会があったかというと、キューブのDVDにオマケで入ってたんです。
…なので、キューブももちろん観ました。
しかし個人的に、このELEVATEDの方が好みです。

どうやらこの監督は、ホラー要素の他に人間の意外性にポイントを置くのが好きなようで…。
キューブもそうですが『人間の正体は最後まで分からない』という流れを持ってます。
そして、話の大筋や原因となる物の正体は全く明かさず仕舞い。

大概、どっかのエレベーターに偶然乗り合わせる人って初対面ですよね。
…で、特に会話を交わすわけでもないので、どんな人なのか分からない。
人ってのはそうなると、後は見掛けで判断してしまいます。

何か恐ろしい事が起こっている…でも、自分以外は知らない人ばかり…。
よくよく考えてみると、もの凄く怖いですよね~。

監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:W・G・マクミラン、レイン・キャロル、ハロルド・ウェイン・ジョーンズ、リチャード・リバティー、他
(1973年アメリカ)


ロメロ監督の、ゾンビものじゃないSFパニック映画です。

軍用機の墜落事故によって平和な町に細菌が放出されてしまいます。
それは軍の極秘細菌で、人を狂乱させる症状を勃発させるもの。

…で、米政府は事態を強引に制御すべく、兵隊(白装束)を放ちます。

何せ相手はゾンビではなく『菌に侵された人』で、外見的に症状が見えないだけに区別が困難です。
唯一の症状が『狂乱とパニック』なんですが、こんな状況下になれば健康な人間だって狂乱し、パニック状態になりますから…。

わざとらしい演出を排除し、あくまでもドキュメントタッチで進行。
それだけに、有り得ない設定なのに現実味を感じさせます。

ホラー映画とは、また異質の怖さです。
監督:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
出演:ジェニファー・ティリー、ジーナ・ガーション、ジョー・パントリアーノ、ジョン・P・ライアン、クリストファー・メローニ、他
(1996年アメリカ)


話の筋は、単純なんです。
マフィアの金を盗んで殺されそうになって…という具合。
よくあるネタですよね。

…ただ、この作品の設定は少々異色です。

あるマフィア組織員の情婦と、盗みのプロの女が知り合い、愛し合ってしまいます。
所謂レズビアンの関係、って事ですね。
…で、女2人が共謀してマフィアの金を盗み出そうと計画します。

そのマフィア組織ってのがまた、冷血で人なんて簡単に殺してしまうような連中です。
組織員ごときがボスに逆らおうとしたら、まず命はない…。

…で、『よくある設定』で言えば、その情婦と若い男が…ってやつですよね。
しかしこの映画の相手は、若い女です。
それだけに、かなり流れが違ってきます。

疑われたり、誤魔化したりするシチュエーションも、対男と対女では違いますよね。
組織員の男が、まさか自分の情婦が若い女と恋をして駆け落ちしようとしてるなんて見当はつきません。
そこがこの作品の面白いところなんです。

画面の中で簡単に人を殺すマフィア組織も怖いですが、何せこの女2人がそれ以上に怖い!(笑)
男ってバカだよなぁ~…と、感じさせられる作品です。

監督:ジム・ジャームッシュ
出演:永瀬正敏、工藤夕貴、ニコレッタ・ブラスキ、スクリーミン・ジェイ・ホーキンス、エリザベス・ブラッコ、ジョー・ストラマー、リック・アーヴァイルス、スティーヴ・ブシェミ、サンク・リー、他
(1989年アメリカ)


舞台はアメリカ、メンフィスのホテル。
ここで起こる3っつのエピソードが1つ1つ順番に映し出されます。
…で、それらは全て同時刻の話…という設定です。

メンフィスといえばエルビス・プレスリー…全編にエルビスが何らかの形で登場します。
映画のタイトルもエルビスの同名曲から、という話。
観終えた後、暫く脳内からエルビスの歌が離れません。

全ての登場人物が滑稽で天然ボケって感じです(笑)
特に狂言回し的な役割の、ホテルのフロントとベルボーイがイイ味出してます。

日本の役者や、ジャームッシュ御得意のミュージシャンの起用。
それぞれ上手く立ち回り、すっトボケた役を見事に演じてます。

息が合わない者同士のやり取りは、まるでコントを観てるようですね。
全ての流れが、どこか歯車がズレた感じでズッコケながら進行します。

う~ん…じれったい!…とでも言いましょうか(笑)
監督:岡本喜八
出演:真田広之、鈴木京香、村田雄浩、仲代達矢、小林桂樹、他
(2001年日本)


このブログ初の時代劇の紹介です。

『アナタの敵討ち、助太刀します』…という変な商売。

何とも破天荒というか、脳ミソも筋肉というか…何せ、とある村に『助六』という男が居ましたとさ。

「オラこんな村嫌だ~!」…と、後先考えずに江戸に向った助六。
…が、その旅の途中で偶然敵討ちの現場に出くわし、偶然助太刀する形になり、偶然勝っちゃった。
…で、何せ後先の事を考えない単細胞の助六ですから「これは商売になる!」って事で、江戸に行く事なんか忘れて『助太刀屋』という商売を始めます。

頭はアンポンタンでも腕は達者な助六…。
全国を回るうちに、けっこうな稼ぎをします。
そして数年後…錦を飾る気で、意気揚々と故郷に帰る。

…で、そこでまたシッチャカメッチャカな事に(笑)

岡本喜八監督の作品は大概そうですが、何せスットンキョ~な流れの中、役者陣の好演が光ります。
勘違いだったり思い出したり偶然の確率だったり、痛快なテンポで観る者の思考を引っ張り回します。

二枚目がボケたり、悪役が妙に愛嬌があったりで、何せ喜八映画は楽しませてくれます。

監督:ジュリアン・テンプル
出演:マルコム・マクラーレン、セックス・ピストルズ、他
(1979年イギリス)


70年代ロンドン・パンクの代表各、セックス・ピストルズの伝記…というか、おおよそはマネージャーだったマルコム・マクラーレンが作り上げたフィクションです(笑)
…でもまあ、バンドの歴史を追うという設定。

いかにパンクが偽者染みてて馬鹿馬鹿しいものか、が描かれてます。
けっきょくはバンドメンバーすら騙されていたという設定には、苦笑いするしかありません。
…っていうか、そーいう空気を楽しむ作品なんでしょうか(笑)

劇中の映像としては、『その道』の人間にとっては大変貴重なものです。
ピストルズの映像は、グレン・マトロック参加時期のデビュー時代から、最後の最後に大列車強盗犯人であるロナルド・ビッグス加入時までが綴られてます。
そして、生きてるシドの演技(?)する映像。
フアンにとっては永久保存モノでしょう。

パンク好きな人なら絶対に観てる作品だと思いますが、そうでない人も『パンクの実体(?)』を知るには良い作品だと思います。

監督:市川準
出演:ハナ肇、西山由美、犬塚弘、安田伸、桜井センリ、谷啓、植木等、他
(1988年日本)


定年間近のくたびれた会社員が、ふとしたキッカケで自分の唯一の趣味が音楽(ジャズ)だった事を思い出します。

度々通勤電車や会社で顔を合わせて、軽く挨拶をする程度の職場の同世代者や、ビル警備をしている初老の男…。
ある日の公園で、その中の1人がトロンボーンを吹いてるのを発見。
思わず声を掛けて、自分もドラムをやっている事をカミングアウトすると…何と身近にピアノやベース、ギターも居たんです。

「もしかしたら…自分の送別会でジャズを披露出来るのでは!?」

…そんな1本の流れを軸に、様々な人間模様も描かれています。
会社上層部や部下との人間関係、家庭が抱える深刻な問題、若者達の恋の行方…。

ここで注目したのが、クレイジー・キャッツの面々の音楽談義をするシーンです。
…これが完全に素なんです(笑)
目をギラギラさせながら好きなジャズメンの話で盛り上がったり、各メンバーの奏でるフレーズに耳を傾けたりする場面。
何気にこの人達のリアルな会話が再現されてるように思えます。

もちろん映画としても充実した内容ですが、クレイジー・キャッツのバンドとしての素の部分を観れるだけでも楽しめる作品です。
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